☆志水一夫『ＵＦＯの嘘』『大予言の嘘』（データハウス、１９９０／１９９１）
中学の頃矢追純一氏の信奉者だった私は、この２冊を読んで自分の愚かさに気付きました（笑）。『ＵＦＯの嘘』は、大槻ケンヂ氏も愛読書として再三紹介しておられます。著者は「と学会」の中心メンバー。
☆荷宮和子『おたく少女の経済学』『アダルトチルドレンと少女漫画』（廣済堂出版、１９９５／１９９７）
著者は「手塚治虫文化賞」の選考委員をつとめる一方、宝塚に関する本も多く書かれている評論家。「女子供文化」を擁護し、「大人男文化人」を厳しく批判する姿勢を貫かれており、読んでいて爽快です。
☆ウォーレン・クロマティ、ロバート・ホワイティング共著『さらばサムライ野球』（講談社文庫、１９９２）
１９８４年から７年間にわたって、読売ジャイアンツで活躍したクロマティ選手の自伝。名著『菊とバット』で知られるホワイティング氏の視点も加わり、野球を通じての興味深い日米比較論となっています。
☆レン・コロドニー、ロバート・ゲトリン共著『静かなるクーデター−「ウォーターゲート事件」２０年後の真実』（新潮社、１９９３）
ニクソン大統領の猜疑心・権力欲の結果として片づけられてきたウォーターゲート事件について、軍部による ニクソン追い落とし工作という新たな視点から捉えた本。その中で、当時「ワシントン・ポスト」紙の記者として事件追及に活躍したボブ・ウッドワードの役割についても疑惑が投げかけられています。