大相撲ウォッチング
２００１／７／２６
千秋楽から時間がたってしまったが、結局魁皇が１３勝２敗で優勝し場所は幕を閉じた。千秋楽の負けはともかく、魁皇がその潜在能力を見事に発揮した場所といえるだろう。ただし相撲内容を見ると逆転勝ちが多く、このまま横綱に上がっても綱渡りになるのでは・・・という不安は消えない。腰の故障は彼の場合慢性的なものであり、夏巡業で無理をしないことが重要だろう。
引退が懸念された智乃花は、何と４勝７敗から４連勝で勝ち越してしまった。その気力に、ただひたすら驚かざるを得ない。（１３日目に、負けて怪我をした国東は気の毒だったが）
２００１／７／２０
１３日目。魁皇が千代大海に逆転勝ちする一方、武蔵丸が敗れ、魁皇が単独トップに立った。場所前には予想されなかった展開だ。しかし、明日の直接対決次第では３敗の２人にも優勝のチャンスは残るわけで、最終的な結末は予想しにくい。貴乃花の欠場によって、今場所の優勝争いはむしろ活性化したと言えるだろう。
元幕内の五城楼が、魁松山を破って７戦全勝優勝を果たした。幕下に落ちてから３場所連続で負け越し、各方面で心配されていただけに、この優勝をきっかけに再度上昇気流に乗ることを期待したい。（逆に前途多難なのは、同部屋で幕下下位で苦戦している幕下の若ノ城である）
２００１／７／１７
１０日目。武蔵丸は旭鷲山相手にやや油断したか、土俵際で微妙な勝負となったが、全勝を守った。また、結局出島は今日も再出場を届け出ず、大関陥落が決定した。来場所１０勝すれば復帰できるとはいえ、そのハードルは低いとは言い難い。力士生活の正念場を迎えていると言えるだろう。
今日注目の対戦の一つが、１敗同士の魁皇−隆乃若戦だったが、魁皇が落ち着いた相撲で制した。隆乃若は相撲ファンの間で期待の大きい力士だが、上位相手の相撲内容にはなかなか根本的変化が見られない。彼の場合、背が高いのでしばしば引き技で上位に勝つことがあるものの、それに頼り続けるわけにもいかないのがジレンマと言えばジレンマである。
２００１／７／１３
６日目。カド番の大関・出島が突如休場した。これまで土俵上では負けたことのない相手・栃乃洋との一番を前に休場に踏み切ったのだから、よほど悪い状態なのだろう。しかし非常事態だけに、８〜９日目には再出場に踏み切ることが予想される。何はともあれ、注目していきたい。
今場所に進退を賭けると目されている、十両の智乃花。今日敗れたことで３勝３敗となった。８勝を挙げなければ幕下陥落＝引退が濃厚なため、依然厳しい状況だが、予想より健闘しているというのが正直な感想だ。春場所以来の状況を考えれば、大敗しても何ら不思議ではなかった。ここまで来たら、何とか踏みとどまって欲しいものである。